以前から、地中海には強い憧れがある。
サントリーニ島の白い街並み、青い空と海。
「いつか必ず行きたい場所」のひとつだ。
高知にある「ヴィラ・サントリーニ」の存在は知っていたけれど、
三重にも“地中海”を再現した場所があると知ったのは、正直今回が初めてだった。
それが、伊勢志摩にある 志摩地中海村。
伊勢から下道1時間。期待と不安が入り混じる道のり
伊勢市内からは南へ下道でおよそ1時間。
道は次第に細くなり、カーブの多い坂道をくねくねと登っていく。
「本当にこの先にあるのかな…?」
そんな不安がよぎり始めた頃、目的地に到着。
入村料は 700円(大人1人)。
この時点では、
「まあ雰囲気代かな」
そんな軽い気持ちだった。
建物とロケーションの完成度は、本物だった

まず最初に、ここははっきり言いたい。
志摩地中海村の雰囲気は、本物。
白い壁、オレンジ色の屋根、
海に面した立地と建物の配置。
人工的につくられた場所ではあるけれど、
ロケーションとの融合がとても上手く、
歩いていると一瞬「海外に来た?」と錯覚する。

写真を撮る手は自然と止まらないし、
ただ散策しているだけでも気持ちがいい。

“地中海っぽさ”を味わうという点では、完成度はかなり高い。
一方で、食体験が印象を押し下げてしまった。正直な感想も書いておきたい。
村内には
ビュッフェ
カフェ
テイクアウト
軽食
レストラン
と複数の飲食店がある。
メインと思われるレストランは
スペイン・ミシュラン1つ星シェフ監修とのこと。
通常ランチは
4,400円
6,600円
この日は元旦だったため
6,600円
8,800円
のみの提供。
正直、
ふらっと立ち寄って出すにはハードルが高いと感じた。
他の店も見て回ったが、
カフェのカレーやパスタは2,000円前後。
ただ内容は、かなりファミレス寄り。
最終的にウッドデッキで軽食を注文したが、
1,000円ほどのピザ風軽食も、
クオリティは正直物足りなかった。
食体験が、せっかくの雰囲気を上回れなかった。
これが一番率直な感想だ。
この印象には、前日の体験も影響している。
前日に訪れた ヴィソンでは、
食そのものが「旅の目的」になるような体験ができた。
だからこそ、
志摩地中海村では
「観光地価格 × 中身が追いついていない」
という印象が、より強く残ってしまったのかもしれない。
滞在時間は30分ほど。価値は“何を求めるか”次第
地中海村はホテルの敷地内ということもあり、
30分ほどで一通り見終わる。
そう考えると、
入村料700円(大人2人で1,400円)を
どう捉えるかは人によって分かれると思う。

伊勢志摩スカイラインで腑に落ちた「雰囲気にお金を払う感覚」

伊勢から向かう途中、
今回は 伊勢志摩スカイライン(有料道路・1,200円) を利用した。
道はかなりクネクネしていて、
「早く着く」という意味では正直あまり効果はなく、
最初は少しガッカリしていた。
ただ、山道を登り切った瞬間、
急に視界が開ける。
眼下には空と海。
雲が天国のように広がり、
水平線がはっきりと見える。
「あ、地球って丸いんだな」
飛行機で着陸前に、
たまに窓から見える、あの景色に近かった。
この景色を見たとき、
「雰囲気にお金を払う」という感覚が、すっと腑に落ちた。
そう考えると、
志摩地中海村の入村料1,400円も、
あの雰囲気を味わい、写真を撮るための“雰囲気代”としてなら、
決して高すぎるわけではないのかもしれない。

志摩地中海村は「合う・合わない」がはっきり分かれる場所
志摩地中海村は、
建物
景色
空気感
に関しては、間違いなく完成度が高い。
一方で、
食
滞在価値
コスパ
を重視すると、評価は割れる。
雰囲気は良い。
ただ、食体験がそれを押し下げてしまった。
それが、今回の率直な結論だ。
こんな人にはおすすめ
旅先では雰囲気や世界観を重視する人
写真を撮るのが好きな人
食事は別で済ませる、もしくは期待しない前提で動ける人
伊勢志摩ドライブの途中に、非日常を挟みたい人
正直おすすめしない人
食事も含めて満足したい人
コスパを重視する人
1ヶ所で長く過ごしたい人
入村料に体験価値を強く求める人
まとめ|雰囲気を味わうと割り切れるかどうか
志摩地中海村は、
**「雰囲気を味わう場所」**として訪れるなら、きっと楽しめる。
期待値を上げすぎると、
物足りなさが残るのも事実。
ただ、
あの建物と景色の中を歩いた時間は、確かに心地よかった。
雰囲気を楽しむ場所として割り切れるかどうか。
そこが、この場所を好きになれるかの分かれ目だと思う。

