はじめに|那須高原に通うようになった理由
神奈川から行ける高原といえば、軽井沢や八ヶ岳が身近な存在だった。
これまでも高原旅といえば、このエリアに行くことが多かったと思う。
そんな中、数年前に初めて訪れたのが那須高原。
正直、最初はそこまで期待していなかった。
でも実際に行ってみると、「こんなに見どころがあるんだ」と驚かされた。
周れる場所は軽井沢や八ヶ岳よりも多いのに、観光地化しすぎていない。
程よい田舎感がありながら、センスのいいお店が自然に溶け込んでいて、しかもどこも観光地価格ではなく、ちょうどいい。
初めての那須では星野リゾートに宿泊したのだが、それもまたとても良かった。
ただ、それ以上に印象に残ったのは、「観光する」より「ここで過ごしたい」と感じたこと。
それから那須高原には何度も足を運ぶようになり、
今では“旅行先”というより、“通いたくなる高原”になっている。
那須高原が心地いい理由|観光地すぎないのに、ちゃんと楽しい
軽井沢や八ヶ岳にも、素敵なお店や魅力的なスポットはたくさんある。
ただ、どうしても「観光地」として完成されている分、少しだけ背伸びした場所に感じることもある。
那須高原は、そのちょうど真ん中にあるような場所だと思う。
観光地として楽しめる要素はしっかりあるのに、どこか日常の延長線にあるような心地よさがある。
程よい田舎感と、肩の力が抜ける空気
那須高原の心地よさを一言で表すなら、「観光の圧がない」という言葉がいちばん近い。
軽井沢のようにガッチリと観光地化されていて、価格も思わず引いてしまうような場所だと、どこか力が入ってしまう。
「せっかく来たんだから楽しまなきゃ」「元を取らなきゃ」と、無意識に肩に力が入る感覚だ。
その点、那須高原はいい意味で力が抜ける。
高原らしい自然が当たり前にあって、観光客も地元の人も同じ場所を普通に使っている。
観光と生活の距離がとても近いから、
“遊びに来ている”というより、
“ちょっと暮らしに混ざっている”感覚になる。
この肩の力が抜ける感じこそが、
自分がずっと言葉にしたかった「程よい田舎感」なんだと思う。
観光地価格すぎない、ちょうどいい物価
正直に言うと、那須高原がめちゃくちゃ安いかと言われると、そうではないと思う。
ただ、那須のお店はどこもきちんと「本物」なところが多い。
料理も、空間も、センスも本格的でおしゃれ。
だからこそ、「このお店、都内にあったら1.5倍はするよな」と自然に思ってしまう。
軽井沢の場合は、その逆の感覚になることが多い。
その小さな引っかかりが、さっき話した“観光の圧”につながっている気がする。
例えば、SHOZOカフェの焼き菓子も決して安くはない。

でも手に取った瞬間に、「あ、これは適正価格だな」と素直に思える。

chusのランチも同じだ。

定食で1600円前後と聞くと、安いわけではないけれど、
雰囲気と内容、そして旅の時間を含めて考えると、むしろちょうどいい。

値段だけを見ると高いか安いかで迷いそうなのに、
那須では不思議と迷わない。
「ここでこれを食べられてよかった」と、自然に思える。
それが那須高原の物価の心地よさだと思っている。
田舎なのにセンスのいい店が点在している
那須高原らしさを象徴している場所はどこかと聞かれたら、
真っ先に思い浮かぶのがGOOD NEWS NEIGHBORSだ。
GOOD NEWS NEIGHBORSは、いくつかの店舗が集まった複合施設で、
自然に囲まれた開放的な空間の中に、おしゃれな店がゆるやかに点在している。

木に紐を括り付けただけのブランコがあったり、
コンポストが普通に置かれていたり。

いかにも「作り込まれた映えスポット」ではなく、
自然の中に暮らしと遊びがそのまま混ざっている感じがする。

ITOKONO donutsでドーナツを買って、外のベンチで食べながら、
子どもたちがブランコで遊んでいるのを眺めている時間。

それだけで、ものすごく幸せな気持ちになった。

洗練されているのに、気取っていない。
おしゃれなのに、肩に力が入らない。
人も多すぎず丁度良い。
GOOD NEWS NEIGHBORSには、
これまで書いてきた「那須高原の心地よさ」が全部詰まっている気がする。

正直に言うと、事前のイメージでは
「高原といえば軽井沢」の方が有名で、
洗練されていて先端的なのはそっちだと思っていた。
一方で、那須高原はもっと垢抜けない、
良くも悪くも田舎っぽい場所なのかな、という印象があった。
でも実際に訪れてみると、そのイメージはいい意味で裏切られる。
長閑さはしっかり残っているのに、点在しているお店はどれも今どきで、センスがいい。
「え、ここ那須だよね?」と一瞬思ってしまうような場所が、
決して浮くことなく、自然の中にすっと馴染んでいる。

white note
高原という土地の持つロケーションと、
店そのもののポテンシャル。
この二つがうまく重なって、那須にしかない空気感をつくっているのだと思う。
都会っぽくなりすぎず、かといって素朴すぎない。
このバランス感覚こそが、那須高原らしさなのかもしれない。
那須高原で「やりたいこと」
朝はマルシェで、暮らす様に旅する
那須高原で開催されている大日向マルシェは、小規模でこじんまりしているけれど、個人的にはとてもおすすめのマルシェ。
ピーターラビットの絵本から出てきたような高原のマルシェで、地元の人たちが集い、オーガニックのお菓子やお弁当、地元野菜、クラフト雑貨、はちみつなどが並んでいる。

出展者さんとの距離が近いのも、このマルシェの魅力。
那須で農業を営んでいる方の中には、もともと目黒に住んでいて、那須の雰囲気に惚れ込んで移住し、農業を始めたという人もいた。
そんな何気ない会話が聞けるのも、観光地というより「暮らし」を感じられる理由だと思う。

温かいコーディアルが売っていて、それを飲みながらゆっくり回るのも心地いい。
この日は小雨だったけれど、雨に濡れた草花が朝露のようで、それすら那須高原らしさを演出してくれていた。

ここで朝を迎えるだけで、那須に来てよかったと思える。
大日向マルシェは、そんな特別な気分にさせてくれる場所だ。
那須の朝市は今のところ大日向マルシェしか行っていないが、他にもいくつか開催されているよう。
GOOD NEWS NEIGHBORSでもマルシェが行われるらしく、次はそちらも訪れてみたいと思っている。
牧場で、子どもも大人も楽しむ
那須高原を車で走っていると、
次から次へと牧場の看板が目に入る。
那須高原の牧場は、
ただ眺めるだけでなく体験できる牧場が多いのが特徴。
動物と触れ合えたり、
その場で作られたソフトクリームや牛乳を味わえたりと、
子どもも大人も自然と笑顔になるスポットだ。
広々とした敷地で半日たっぷり過ごせる千本松牧場は温泉や遊具もあり、気付いたら半日経っている様な遊べる牧場。

あと個人的に印象に残ったのが南ヶ丘牧場。
馬にごはんをあげたり、
名物のジャージーソフトを食べたりと、
規模は千本松牧場より小さく素朴な雰囲気。

でもその分、
どこか昔懐かしくて、
「高原の牧場に来たなぁ」と感じられる味のある場所だった。
大きな牧場も、素朴な牧場も、
どちらも楽しめるのが那須高原の魅力だ。
那須高原は、パン好きにはたまらない場所
那須高原は、とにかくベーカリーが豊富。
黒磯駅前の街なかから、山へ向かう道沿いまで、
「え、ここにも?」と思うほど、個性豊かなパン屋が点在している。
地元に根付いた小さなベーカリーもあれば、
那須らしいロケーションを活かしたおしゃれなお店も。

目的地を決めず、
「気になったら寄る」くらいの気持ちで走るのがちょうどいい。
那須のドライブは、パン屋との偶然の出会いも含めて、ひとつの旅だと思う。
余白時間は、アウトレットや寄り道で楽しむ
那須の旅は、予定を詰め込みすぎないのがちょうどいい。
チェックインまでの時間や、
次の目的地までの“ちょっとした余白”。
そんな時間を気軽に使えるスポットが揃っているのも、那須の魅力。
那須ガーデンアウトレット
那須ガーデンアウトレットは、
子ども連れでも立ち寄りやすく、散歩感覚で楽しめる場所。
がっつり買い物というより、
「少し歩いて、気分転換する」くらいが心地いい。

那須パラダイスヴィレッジ(季節イベント)
那須ガーデンアウトレットのすぐ隣に、
2025年春にオープンした複合施設「那須パラダイスヴィレッジ」。

実際に訪れたのはハロウィンの季節だったのだけど、
正直、飾り付けの凝り方が桁違いだった。

今まで見てきたハロウィン装飾の中でも、
個人的にはダントツかもしれない。

パンフレットに「本気のハロウィン」と書かれていたのも納得だった。

この施設をプロデュースしているのは、
グローバルダイニング。
レストランエリアには、
ボエム、ゼスト、モンスーンなどがフードコート形式で並び、
和食やパン屋、お菓子屋、お土産店まで揃っている。
宿泊者以外でも自由に立ち寄れるので、
アウトレットのついでや、旅の余白時間にちょうどいい。
ただし、この場所の魅力が一番伝わるのは
間違いなく「季節イベントの時期」。
訪れる前にイベント開催時期をチェックして、
ぜひタイミングを合わせて行ってみてほしい。
モデルプラン|子ども連れ・車移動で巡る那須高原1日プラン
8:00|朝市・マルシェ散策
9:30|牧場や体験スポットへ
12:00|chusでランチタイム
14:00|white noteで雑貨探し、カネルブレッドでおやつ
16:00|道の駅・温泉でひと休み
夜|車中泊 or 宿泊
車移動・車中泊旅と相性がいい、那須高原という場所
那須高原は、車移動・車中泊旅ととても相性がいいエリア。
道の駅が点在していて、
その日の予定や目的に合わせて使い分けしやすい。
さらに、観光スポット同士の距離感もちょうどよく、
動線が組みやすいのも特徴。
「今日はここまででいいか」
そんな判断がしやすく、
無理のないペースで旅ができる。
車中泊旅に慣れていない人でも、
気負わず挑戦しやすい場所だと思う。
那須高原周辺には、
「湯の香しおばら」「那須高原友愛の森」「明治の森・黒磯」など、
車旅の拠点にしやすい道の駅がいくつかある。
それぞれに役割や使いどころが違っていて、
旅のスタイルに合わせて選べるのも那須らしさ。
詳しい特徴や使い分けについては、
別の記事であらためて紹介する予定。
まとめ|「那須に行った」より「那須で過ごした」
那須の旅は、
観光地をいくつも巡った、という感覚とは少し違う。
どこかに急かされることもなく、
その土地の空気の中で、ただ時間を過ごした、
そんな感覚が残る。
だからこそ、
「もう一度行きたい」ではなく、
「また那須に戻りたい」と思ってしまう。
特別な何かがあったわけじゃない。
でも、その“那須っぽさ”が、
気づいたら好きになっている。
きっとそれが、
何度も那須を訪れたくなる理由なんだと思う。

