土曜の昼、天王町駅 の裏手に小さなお店の行列ができていた。
2025年6月にオープンした山形の郷土料理「冷たい肉そば」の専門店 たき山 だ。
結論から言うと行列必至の人気店だが並ぶ価値あり、リピート間違いなしの味だった。
土曜の13時には売り切れ
この日訪れたのは土曜の13時過ぎ。すでに15人ほどが並んでいた。

列に加わった直後、店主から「ここで売り切れになります」と声がかかる。どうやら本当にギリギリの滑り込みだったようだ。
実はこの日、家でテレビ番組オーマイゴットを見ていて仙台にある山形肉そばの有名店 藤七 の冷たい肉そばが紹介されていた。
「これは食べてみたいな」と思って調べてみたところ、横浜・天王町に人気店があると知り、久しぶりに夫婦2人で訪れてみたというわけだ。
行列の理由が少しずつ分かってくる待ち時間
外観は小ぶりで、カフェバーの居抜きのような雰囲気。
派手さはないが、どこか落ち着いた佇まいだ。

この日は約40分待ち。
並んでいる間にも後ろにどんどん人が並ぼうとする。
その度に売り切れですと声掛けするのが少し心苦しい笑
常連らしき人も多く、人気店なのがよく分かる光景だった。
食べログでもレビュー3.6と高評価。オープンしたばかりでこの評価と口コミ数の多さは、かなり注目されているお店と言えそうだ。
そしてもう一つ印象的だったのが、店から出てくる人たちの表情。
どの人も満足そうで、どこか幸せそうな顔をしている。
「これはかなり期待できそうだ」
並びながら自然とワクワクしてきた。
店内はカウンター8席の小さなお店
店内はカウンター8席のみ。
店主のワンオペで営業している小さなお店だ。

カウンター越しに見える調理の様子は、無駄のない動きでどこか見ていて気持ちがいい。

メニューはとてもシンプルで
つったい肉そば
つったい肉中華
の2種類のみ。

山形では「冷たい」を方言で「つったい」と呼ぶそうで、現地の雰囲気をそのまま感じられるメニュー名になっている。
トッピングは
山形のだし、納豆、ゲソ天、たぬきなど。
本当はゲソ天も頼みたかったのだが、この日はすでに売り切れ。
人気店らしくトッピングも早い時間に無くなることがあるようだ。
初めて食べる「冷たい肉そば」
今回は
肉そば+山形のだし+納豆
肉中華+たけのこ、椎茸
を注文してシェアすることに。

山形名物つったい肉そばの納豆、山形のダシトッピング
まず驚いたのがスープ。
冷たいのにしっかりとコクがある。
鶏出汁にほんのり甘みがあり、表面には鶏油。
あっさりしているのに、妙な中毒性がある味だ。
蕎麦はコシがあり、しっかりした食べごたえ。
そして肉そばに欠かせないのが鶏肉だ。
使われているのは親鳥。
歯ごたえのあるしっかりした食感で、噛むほどに旨みが出てくる。
この旨みがスープと蕎麦に絡むと、シンプルなのにクセになる味になる。
山形名物「肉中華」も面白い
もう一つ頼んだ肉中華も印象的だった。
見た目は冷たいラーメン。

肉中華のたけのこ椎茸&たぬきトッピング
ただ、よくある冷やしラーメンとは少し違う。
麺は中太のちぢれ麺でラーメンそのもの。
しかしスープは蕎麦の出汁とラーメンスープの中間のような味わい。
しかも面白いことに、肉そばと肉中華は同じスープを使っているそうだ。
それなのに麺が違うだけで味わいの印象も変わる。不思議な感覚だった。
山形のだし+納豆トッピングが最高
今回頼んだトッピングの中で特に良かったのが
山形のだし+納豆
山形のダシとはきゅうりやミョウガ、ナスなどを細かく刻んで和えるこれまた山形の郷土料理。素麺や冷奴、ご飯にかけても美味しいやつで我が家でも一時期ハマってスーパーでよく買っていた。
だしはこっちのスーパーでもよく見かけるがよく見る細かい刻みタイプではなく、
ザク切りの具材がゴロゴロ入っている。
きゅうり
ミョウガ
ナス
大葉
シャキシャキとした食感が楽しい。
そこに店主の実家の味である納豆トッピングが加わると旨みが一気に広がる。

ネバネバのだしと納豆が麺と絡んで、箸が止まらなくなる美味しさだった。
店主の人柄も人気の理由
店主は山形出身とのことで、色々な肉そばを食べ歩いた経験があるそうだ。
テレビで見て来たことを話すと、
「藤七も食べに行ったことありますよ」と気さくに話してくれた。

そして会計の時にさらに驚いた。
この日は私たちで売り切れだったため、
後ろに並ぼうとするお客さんに「売り切れです」と声をかけていたのだが
「声掛けしてもらったので割引しておきます」
と言ってくれたのだ。
こんなサービスは初めてで思わず驚いてしまった。
笑顔の素敵な店主の人柄の良さが伝わるエピソードだった。
冷たいのにどこかほっこりする不思議な一杯
麺はそこそこボリュームがあるのに、あっさりしていてするっと食べられる。
そして不思議なのが、食べ終わった後の感覚だ。
冷たい蕎麦なのに、温かい料理を食べた後のような
ほっこりとした満足感がある。
シンプルなのに中毒性のある味で、
食べ終わった瞬間「また来たい」と思ってしまった。
天王町で山形の郷土料理を味わえる貴重なお店。
行列ができる理由も納得の一杯だった。
まとめ
天王町にある たき山 は、山形の郷土料理「冷たい肉そば」を味わえる貴重なお店だった。
鶏出汁の旨みがしっかり効いた冷たいスープに、コシのある麺。
歯ごたえのある親鳥の旨みが加わることで、シンプルなのに不思議とクセになる味になっている。
さらに山形のだしや納豆などのトッピングを加えると、味わいに変化が出て最後まで飽きずに楽しめるのも面白いところ。
そして印象的だったのは、店から出てくる人たちの満足そうな表情。
実際に食べてみると、その理由がよく分かる一杯だった。
冷たい蕎麦なのに、食べ終わると温かい料理を食べた後のようなほっこりした満足感がある。
シンプルなのに妙にクセになる味で、食べ終わった瞬間「並んでもまた来たい」と思ってしまう不思議な魅力のあるお店だった。
天王町でちょっと珍しいグルメを探しているなら、一度は訪れてみてほしい。
また珍しい麺ジャンルのお店としては平塚にあるラオシャンもおすすめ。
こちらの記事も是非見てみて欲しい。

店舗情報
冷たい肉そば専門店 たき山
水日定休日
11:00〜15:00
・最寄り駅
相鉄線 天王町駅 から徒歩すぐ
・席数
カウンター8席
・駐車場
専用駐車場はなし。車の場合は駅周辺のコインパーキングか近くのマルエツ駐車場など利用する形になる。
※人気店のため、売り切れで早めに閉店することもあるよう。

